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小説「ブレイブストーリー(上/中/下)」 [読書感想]

実はゲームオタクの宮部みゆきが綴る、それは勇気の物語。


【あらすじ】
小学5年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな男の子。大きな団地に住み、ともに新設 校に通う親友のカッちゃんがいる。街では、建設途中のビルに幽霊が出るという噂が広がっていた。
そんなある日、帰宅した亘に、父は「この家を出てゆく」という意外な言葉をぶつける。不意に持ち上がった両親の離婚話。これまでの平穏な毎日を取り戻すべく、亘はビルの扉から、広大な異世界――幻界へと旅立った!〔上巻裏表紙より〕

僕は運命を変えてみせる――。剣と魔法と物語の神が君臨する幻界でワタルを待ち受けていたのは、さまざまなモンスターに呪い、厳しい自然、旅人に課せられた数々の障害だった。大トカゲのキ・キーマ、ネコ族のミーナらとともに、ワタルは五つの宝玉を獲得しながら幻界の旅をつづける。先をゆくライバル、ミツルの行方は?ワタルの肩にかかる幻界の未来は?胸躍る場面が次々展開する和製ファンタジーの金字塔!〔中巻裏表紙より〕

天空を翔るファイアドラゴン、ジョゾの背に乗って北の帝国に向かうワタルたち。目指すは皇都ソレブリアにそびえる運命の塔。が、うちつづく闘いに傷つき、命を失う仲間もあらわれ・・・。ミツルとの死闘を制し、ワタルは女神と出会うことができるのか?現世の幸福と幻界の未来。最後に選ぶべきワタルのほんとうの願いとは――。運命に挑んだ少年の壮大なる旅を描いて、勇気と感動の涙をもたらす記念碑的超大作、ついに完結!〔下巻裏表紙より〕

 


ここ2ヶ月半ほど、小説レビューをサボっているため、6~7冊ほどレビューしてない本が溜まっている。基本的に時系列的にこのブログを書いているので、そちらの感想を済ませてからこのレビューもすべきなのだが、読み終わった今、とても我慢ができずに、先にこのレビューを書くことにする。しかも3冊まとめて。

感動。こんなにも良い本が世の中にあるのか?と思うほどに。宮部作品は基本的に好きだが、その中でもダントツ。通勤途中の電車の中で、人目もはばからず涙するほどに感情移入して読んでしまった。読んでいる間はずっとゾクゾクとし、鳥肌がたちっぱなしだった。それほどまでに感動。

理屈っぽくて臆病でゲームが大好き。まさに「今時の子供」の象徴、亘。それでいて、子供らしい純粋さとそれを貫こうとする頑固さも持ち合わせたまっすぐな少年、亘。その亘が、父親の不倫(本人は本気らしいが)、その不倫相手が家に飛び込んでくる修羅場、両親の離婚という、本人にはどうすることもできない、小学5年生には相当ショックの事態に巻き込まれることから物語は始まり、旅人「ワタル」として幻界に行くまでのエピソードをたっぷり、物語の約3分の1を使って説明している。これだけで十分感情移入できる。

そこからの旅人ワタルの大冒険。ピンチを乗り越えるたびに成長していく少年。逃げたくなるとことにも真っ向から立ち向かい、微力ながらでも解決しようと挑み、試行錯誤する。もう一人の旅人ミツルに圧倒的な差を見せ付けられても、くじけず最後まで挑む姿。壁にぶつかるたびに自分で考え、そして時には仲間に助けてもらい、最後には自分の信じた道を歩き、自分の信じた結末をつかむ。(感想、端折りすぎなのは認めるが書き出したらキリがないのだ…)

まさに「成長する少年」の王道のストーリ。この心をいくつになっても忘れてはいけないと思わせてくれる(単に自分が子供っぽいだけかもしれないが)。

ゲームシナリオとしても十分すぎるほどの完成度。数々のイベントと、そのフラグの立て方。剣と魔法の成長システム。ところどころにちりばめられたボスキャラ戦とその攻略方法。こんなゲーム、是非やってみたい(いや、出るらしいけど多分やらない^^。きっとオリジナル要素がいっぱい付加されちゃってるだろうから)。

読み終えていくつか疑問点がある。

  • バルバローネの正体は何者?(魔界のもの?)、なぜミツルはあんなに早い時点から強力な魔法が使えた?
  • 少女(大松香織)の体はなぜ幻界に移動できた?その間、大松家では問題にならなかったのか?そしてどの時点で戻ってきた?

などなど(もう少しあったのだが思い出せない)。

まあそんな細かな話は気にならない程度に面白いのだけど。しばらくは心のバイブルになりそう。

 

今夏、アニメ映画化されるとのことで期待すると同時に、この壮大なストーリがどこまで映画化されるかが不安。また声の出演のキャスティングが例によって著名な役者さんたち中心。個人的にはきちんと声優さんとしての勉強をした人たちにあてて欲しいのだが…。

ということで、久しぶりにやってみよう。実現するわけはないけど自分だけが楽しい、「意味ね~キャスティング」声優編。springsnowは最近の声優さんを知らないので、10~20年前くらいに第一線で活躍されていた方中心(今でも活躍されている方はいっぱいいますが)。全て敬称略。

  • ワタル(三谷亘) … 緒方恵美(次点:高山みなみ、伊倉一恵。田中真弓も考えた(ワタル違い))
  • ミツル(芦川美鶴) … 石田彰(次点:緒方恵美(主人公が別の人なら))
  • キ・キーマ … 山寺宏一 (次点:千葉繁、屋良有作)
  • ミーナ … 横山智佐  (次点:荒木香恵、氷上恭子)
  • カッツ … 林原めぐみ (文句なし)
  • ジョゾ … 大谷育江 
  • トローン … 大塚周夫 (次点:大塚明夫、玄田哲章←贅沢)
  • ロンメル(シュテンゲル騎士団団長) … 堀内賢雄(次点:島田敏、松本保典、子安武人)
  • ブブホ(サーカス団団長) … 八奈見乗児
  • パック(サーカス団員) … 田中真弓 (主役には不似合いだったが、どうしてもいれたかった)
  • 占いおババ(サーカス団) … 京田尚子 (次点:野沢雅子←贅沢)
  • パム(リリスブランチ長) … 真殿光昭
  • トニ・ファンロン … 保志総一郎
  • エルザ … 皆口裕子
  • ダイモン司教 … 飯塚昭三 (次点:大友龍三郎) 
  • マグ(ティアズへヴン町長) … 藤原 啓治 
  • シン・スンシ(星読み) … うえだゆうじ  (次点:岩田光男、伊藤 健太郎)
  • トウゴウトウ(カルラ族) … 置鮎良太郎
  • バクサン博士(ルルド国営天文台) … 永井一郎
  • ロミ(ルルド国営天文台) … 折笠愛
  • 教王(デラ・ルベシ自治州) … 速水奨
  • ガマ・アグリアスVII世 … 銀河 万丈 (次点:若本規夫)
  • 皇女ゾフィ … 矢島晶子 (次点:白鳥由里 )
  • 導師ラウ … 青野武 (次点:藤本譲)
  • 謎の声(妖精?)/オンバさま … こおろぎさとみ
  • 女神さま … 井上喜久子(女神違い??) (次点:島本須美)
  • かっちゃん … 関俊彦
  • ルウ叔父さん … 屋倉有作 (次点:山寺宏一)
  • 三谷あきら(父)/ヤコム … 井上和彦
  • 三谷邦子 … 横尾まり
  • 田中里佳子/リリ・ヤンヌ … 三石琴乃 (次点:宮村優子)

う~ん、贅沢。絶対に実現しないけど、とりあえず一人大満足(*^_^*)


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コメント 8

MOTOKO

単行本で買っておきながら読まないうちに文庫が出てしまった。
わはははは・・・・・はぁ~。
今度じっくり読みますです。
by MOTOKO (2006-06-22 07:33) 

cato

はじめまして。
本は主に文庫で買う派なので「ブレイブ・ストーリー」も単行本を我慢して文庫まで待っていましたが、3分冊ということで手控えていました。
しかし、springsnowさんの感想を読んで俄然、買う気になりました!
今日の仕事帰りにでも買って読もうと思います。
by cato (2006-06-22 13:06) 

springsnow

>MOTOKOさん
おひさです。
なんかこれについては、単行本から文庫化までが異様に早かったように思います。
コミックス化もされているようですし、映画化にあわせて文庫版で読みたい
人がたくさんいるだろうという便乗^H^H販売戦略だとは思いますが。
じっくり読んでください!

>cato さん
はじめまして!
握手、握手。私も文庫で買う派で、ずっと文庫版が出るまでガマンしてました。
待った甲斐があったと思ってますし、むしろ単行本で読んどけばよかった!
とさえ思いました(笑)。3分冊も全然気になりませんでしたよ。
あらすじを読んで、こういう世界観が嫌いでなければ絶対オススメですよ。
by springsnow (2006-06-22 22:24) 

KANAchanMaMa

面白い記事を 書かれていたのですネ。映画公開から遡って、こちらも 楽しく
読ませていただきました!(^^♪
私は、宮部作品等 好きな作者の著書は、図書館に予約しておいて、2~3ヶ月
順番を待って 貸し出しが来たのを読み、その後 本が欲しい時には、「BOOK
OFF」で 買ったりしますが、宮部本は (文庫本も!)あまり 値が下がって
いない(!!)ので、結局それから 文庫本を 買ったりします。(^^ゞ
原作を読んでから 随分 経っていて、失念していた部分が かなり あったことに、
この記事でも 気付かされました~。(~_~;)ゞ
by KANAchanMaMa (2006-07-12 17:40) 

springsnow

>KANAchanMaMa さん
こんにちは。コメントありがとうございます。
私は電車の中でしか本を読まないのでどうしても文庫化待ちなのです…。
今回もようやく文庫化され、「やった!頑張って読んで映画化に間に合わせるぞ!」
と思いつつ読んだ次第です。
もっと、頑張って読まなくても一気に読み終えてしまいましたが(^^ゞ
直前に読んだばかりに、映画に対する印象も…っていうのもありますよ(^^ゞ
by springsnow (2006-07-12 23:58) 

ks

そういえば美鶴のバルバローネ召喚呪文ってどんなんでしたっけ??
by ks (2006-07-21 19:36) 

springsnow

>ka さん
「我に仇なす敵に久遠の死の眠りを、解けぬ氷の呪縛を与え給え。
サキュロズ、ヘルギス、メトス、ヘルギトス、出よ暗黒の娘、バルバローネ!」
だそうです〔小説より抜粋〕。後半はよくわかりませんね。
by springsnow (2006-07-22 23:16) 

ショウ

同感です。僕もブレイブストーリー大好きです いろいろな本の中でもあれほど面白いのはないですね     ちなみに原作では仲間は死ななかったような・・・あとミーナはネコ族ではなくネ族ですよwww
by ショウ (2011-08-25 19:21) 

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